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きくさんの病気 その1

2013/07/19
2013年7月15日(月) きくさん12歳の誕生日。

朝起きて、「お誕生日おめでとう!!」って言いながら
あおむけになったきくさんをかまってたらアクビをした。

その時、上の前歯の裏(上顎)に、小指の先ほどの大きさ(7mmくらいかな)の
真っ赤なできものを見つけた。
慌ててよく見ると、上の前歯の前側にも3mmほどはみ出して膨らんでいた。

私は仕事だったので、リーダーがかかりつけの病院へ連れて行ってくれたが
すぐにちゃんと検査を受けた方がいいからと
日本動物高度医療センターに予約を入れてくれた。

きくさんは特に痛がっている様子もないが、なんとなく膿のような匂いを感じた。














翌日は朝食を抜き、9:00から腫瘍科の診察を受けた。

腫瘍科の先生は、生年月日を見て、きくさんの顔を見ながら
「誕生日おめでとうございます」って言ってくれた。

先生の問診に答えるが、体調的には引っかかる項目は一切なく、
パッと見た感じでは悪いものではなさそうに見えるということだった。
しかし、悪いものであれば手術することを前提に
採血、心電図、レントゲン、CT等を受けることにし、きくさんを預けた。



14:00頃にはすべて終わり、麻酔も覚めましたとの連絡をいただいが
「やはり、しこりでした」と言われた。
あえて「しこり」と言われたことに嫌な予感を感じたが
詳しいことと今後の治療計画はお迎えの時に聞くこととなった。



お迎えに行き、そこで言われたことは、やはり腫瘍だということ。
先生はレントゲン写真やCTの画像を見せながら丁寧に説明してくれた。
実は胆石ができていることもわかったのだが、
今は特に心配しなくても大丈夫だろうということ。
それ以外はいたって正常であり、リンパ腺も特に何もなく
まだどこにも転移はしていないということ。
けれど、腫瘍ができていた周辺の歯は、すでに溶けていた。

表面に出ている部分はとりあえず全部取って、病理検査に出し
結果が出るまでに5日ほどかかるとのことだが
取ったものを見る限り、黒色腫だと言われた。

前日慌てて調べた範囲で覚えていたのは
口内腫瘍は良性・悪性の中でも何種類かに分かれているが
黒色腫(メラノーマ)が一番進行も早く、予後も悪いということだった。
でも、きくは黒くなかったから、絶対これではないと、ほんのちょっと楽天的に考えていた。



それが、まさか、一番ありえないと思っていた病名を告げられ
言葉も出なかった。
ようやく言えたのは「でも、黒くなかったですよ!」ってこと。
黒くならないものもあり、むしろその方がタチが悪いというニュアンスの説明を受けたが
正直、病気に対する説明はなんだか難しく、、、
膿のような匂いは、メラノーマ臭だろうということしか印象に残っていない。


今後の治療計画として、手術と抗がん剤治療の説明を受けた。

手術はやはり上顎の切断だった。
きくの場合、腫瘍もまだ小さいため、両方の犬歯は残せる範囲で済むから
見た目にも大きく変わらないだろうと言われたが
聞いているだけで心臓が痛くて痛くてたまらなかった。

「痛い手術ですか?」と聞くと、「正直、術後は相当痛いです」と。
涙が止まらなくなった。
でも、その分痛みを和らげる薬をたくさん使い、
入院中は10の痛みを3くらいで過ごせるようにし、
痛みが取れてからの退院となるということだ。

その後も抗がん剤治療や免疫療法の説明を詳しく受けたが、この時の私にとって
それはまだ次の段階でしか考えられないレベルの話であり
とにかく手術自体のことで頭がいっぱいだった。


手術を受けることに私自身は迷いはなかったが
きくにはあまりに可哀想で、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

あまりに泣く私に、先生は
「こんなに早く見つけられたのですよ。」
「普通はもっと大きくならないと気が付かないことが多いんです。」
「転移もしていない。今なら完治も目指せます!!」
って言ってくれた。

手術は通常、火曜と木曜だけだが、運よく23日の火曜日が空いていた。
木曜も翌週も予定が入っており、たまたまベストの日が空いていたのだ。
これなら病理の診断が出たら最短で手術が受けられる。

だけど、一応聞いてみた。

「もしかしてメラノーマじゃない可能性もあるんですよね」と。

しかし、他のタイプでものであっても、切除範囲が変わるだけであり
腫瘍である以上は手術が必要ということに変わりはなかった。



きくは不機嫌そうではあったけど、そんなに痛がる様子もなく
お腹がグーグー聞こえるほどの腹ペコさんで帰ってきた。


説明を受けながらも泣き、帰りの車でもきくには気が付かれないように泣き、
それでも泣き足りなくて
マミィとはなママに緊急集合をお願いし、またさんざん泣かせてもらった。


二人は
「こんなに早く気が付かせてくれたのは、きくさんからのプレゼントだよ」と言ってくれた。

そうなんだ。
あの朝が誕生日でなければ、あんな風にかまっていなかった。
あの時、きくがアクビをしなければ、今でも気が付かずにいたはずだ。
きくが教えてくれた。
きくが「もっと一緒にいたい」と送ってくれた合図なんだ!!

無理やりにでもそう思うことで、少しだけ前向きな気持ちになれた。

それでも「どうしてきくなの」「どうしてまたこんなことがおこるの」
そんな思いと、これからの先の未知の世界が怖くて、
気持ちは常にやもやして、油断すると涙が出てしまう。


手術の後は、顎が無くなってしまう分、見た目も若干変わってしまう。
先生は同じ手術をしたレトリバーの子の写真を見せてくれた。
確かに、心配するほど顔が変わるわけではなかった。
正面からの顔はほとんどわからないかもしれない。
少し安心はしたものの、私はきくの横顔が好きだった。

私は、ごんくんの目が見えなくなってから、
見えている頃の写真を見られるようになるのに一年近くもかかってしまったの。
何の心配もなかった頃の写真を見ると、現状が悲しく思えて泣けてしまって
見ることができなかったんだ。
またそんな風に思うようになるのか、そんなことまで考えていた。






















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01:48 病院・健康 | コメント(0)
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